年末が近づいてきて今年ラストの公式戦ラッシュを迎える
今週末からU14クラブユースとU11新人戦
どちらも今までの積み重ねに自信を持って強気でピッチに立って欲しい
そのためにも最後の体調管理をご家庭でお願いします
役割の大切さ
サッカーだけじゃなくて団体競技って色んな役割があって1つのチームになっている
野球の守備位置は肩が強い選手は外野やサードとか、キャッチャーはクレバーな選手がいいとか、足が速い選手は外野とか、敏捷性がある選手は内野とかなのかな、選手の特徴や能力によって変わるだろう
バスケットのポジションなんかは大きくて強い選手がセンターで、小さくて速い選手がガードとか素人目にも分かりやすいのかな、もちろんそんな単純じゃないだろうけど
他のスポーツにもあるだろうけど、サッカーでは身体的、運動能力的な部分もだけど、性格的な部分も関係していて
責任感が強い選手がCB、献身的な選手がボランチ、目立ちたがりや自己主張が強い選手が攻撃よりのポジションとか(これらは一般的なイメージで捉え方や基準はチームによって違う)
ただ共通して言えることは全ての役割が大切だという事
奥深さ
子供たちや保護者さんは得点を決めた選手が一番凄いと思っている人が多いだろうし、足が速い、身体が大きくて強い、キック力がある、そういった選手が目立つだろう
ドリブルで突破できる選手とか、キーパーがシュートストップするのも分かりやすいのかな
そういった部分ももちろん素晴らしいが、それはサッカーのごく一部分である
例えばゴールを決めたシーンで解説すると、シュートを撃つまでにいくつものプレーがある
相手のボールを奪う
⇒ ドリブルとパスで相手ゴール付近まで運ぶ
⇒ チャンスの選手にラストパスをする
⇒ シュートを撃つ
⇒ ゴールが決まる
めっちゃ簡単に言えばこんな流れなんだけど、全員のいくつものナイスプレーが繋がって得点は生まれているし、ミスがいくつも連続で続けば失点するものでもある
相手のボールを奪うのも、崩れない陣形を整えて奪いに行っていい味方の状況を作り、本当に奪える相手の状態かを判断していかないと、いい守備が出来上がらない
たまたま奪えた守備は、そのうち失点する守備だからね
攻撃にしてもボールを受けた選手が前後左右どの方向にプレーするのか、パスミスのように見えるけど実はトラップで選んだ進行方向が間違っていたとかもある
ドリブルで一人抜いて一見上手く見えるけど、そこはパスしていたらもっと決定的なチャンスが出来ていたのにドリブルしたことで相手の守備が整ってチャンスを潰したとか
そういった今この瞬間で何を選んでプレーするのがベストなのかベターなのか、それを誰か一つでも間違った判断をしたり、技術的なミスをしていたらゴールを決める瞬間は訪れなかったんだよね
その判断を間違えないで正しいプレーを選び続けられるのが深い意味での本当のいい選手
でもそれはそんなに容易なことではないし、とても難しいことなんだよね
味方と相手が動き続けて変化するピッチの状況を全力ダッシュを何度も繰り返しながら観て判断する
この一文だけでも難易度高いと感じられるだろう
1つの作品に
相手ゴール前でシュートを撃つときに
自分1人しかいないのと、横に味方が上がってきているのとでは大きく違う
GKからすると【シュートしかない】【シュートとパスのどちらか分からない】のがとても大きな違いになる
だからシュートした選手もだけど、攻め上がった味方もナイスプレーなんだよね
そして指導者目線を言えば、攻め上がった選手の位置や上がるタイミングは良かったのかも観ている
サッカーってチームって全員に役割があって全部の役割が大切なんだよね
選手と指導者だけでなく保護者もその一員であって親にしか出来ない大事なこともある
ドラマや映画も色んな役があって、主役・脇役・敵役だけでなく監督やカメラマン、音楽や色彩や背景があって1つの作品になる
全員がベストを尽くしてそれらがプラスに合わさり相乗効果となって輝きを増す
そんなときは観ている人の心すらも動かし魅了する




