1週間は7日間であり、1日の時間は24時間である。
時間は有限であり限りがあるからこそ、その時間をどう過ごすのか。
なんとなくボーっと過ごした1時間と、何かに夢中になって過ごした1時間
同じ1時間だけど、そこで生まれるものは違うだろう。
コーチングの量と質
日々の練習では、選手たちへの声掛けやリアクションに対して考える。
週末の試合では、選手たちの成長や成果を観ながら、他チームの方の声掛けを観察している。
先日、Jrユースの試合のときに他チームの方と話をしていて「今日もじっくり静観していますね~」と言われた。
学年が上がるほどコーチングして選手を動かすよりは、目線やプレーを見ながら選手たちの脳内のイメージを覗いていることが多い。
そのときのテーマによってはめちゃめちゃコーチングするときもあるけど、なるべく試合中のコーチングは減らしたい。
理由はいくつかあるけど、大前提として
自分が選手だったら試合中にたくさん指示を出されても処理できないと思う。
自分が選手だったらベンチからワーワー言われたらイヤってのは置いといて(笑)
まず、心拍数150~180とかでプレーしているのにたくさん指示をされても情報を整理できるはずがない。例えるなら、高速道路を運転していて雷雨、強風、後ろからあおり運転みたいな。そんな状況になる。集中できるわけないし、運転の精度は確実に落ちる。
ピッチでプレーしているその一瞬一瞬に狙いがあり、相手との駆け引きを繰り広げている。一刻一刻と変わりゆくゲーム展開をより好転させるために情報を得ようとしている。そんな状態で大量のコーチングは思考の停止を招く。もちろんピッチ上で見えていない部分を伝えることは大切だけど、過度のコーチングは思考停止の指示待ち状態を作りかねない。
だから、ハーフタイムのミーティングもなるべく情報量を少なくしてポイントを明確にするようにしている。情報の量ではなく、質を提供できるようにしていきたい。
より評価される選手は
①ベンチからの指示を完璧にこなす選手
②自分で問題点を分析・解決しようとする選手
どちらも必要な能力であるし、どちらもいい選手だと思う。
だが、希少性が高いのは自己解決能力が高い方であり、より多くの経験値を積んで成長していきそうなのは後者だろう。
これはサッカーにおいてもそうだけど、大人になって社会に出たらよりそうなる。
あなたが会社の社長、チームのリーダーならどっちの人材が欲しいですか?